No.24 奥に置く?
「置く」を表す3つの単語。
put, set, place。
このうち、2つは音で区別しやすい。
put[プット]はポンと置く感じ。
置くという行為に重点がある。
set[セット]は設置(せっち)する感じ。
sit「座る」には「座らせる」という意味もある。
物をあるところに座らせる、つまり、ちゃんと据え付けることがset。
setting[セッティング]とは何かをきちんと配置すること。
settleは据え付け、安定させること。
もう一つの「置く」のplace[プレイス]は「(人や物などが占める)場所」という意味を持つように、場所に重点がある。位置づけること。
「置く」と同音の「奥」はどうなのか・・・
興味を持って調べると、the inner part of a houseで「家の奥」。
直訳すると、「家の内の部分」ということ。
inner[イナー]は「内の」を表す単語で日本語では「インナー」というカタカナ英語にもなっている。
「インナー」は「陰な」という言葉を想起させる。
確かに、日が当たらない家の奥は陰な感じだろう。
また、「陰(いん)」は「隠(いん)」にも通ずる。
家の奥は隠れたところ。
in[イン]は「中に」という意味だが、例えばかばんの中に物を入れたら外からは見えなくなるので、隠れることになる。
そういう意味で、inには「隠」のニュアンスがある。
「家の奥に何かを置く」ならput (set) something in the inner part of a houseとなるか。